ドラム/ギター/ベース/シンセ/ピアノ/オーケストラ音源や、ヒップホップ/テクノ/トランス/ハウス系サウンド素材、初音ミクなど、
"音で発想するチーム" クリプトン・フューチャー・メディア(株)が、DTM最新情報をお届けするブログです。

[Vocaloid2情報]企画制作時の悩みと答え(後半)

2007年5月25日 21:47 - watwat

vocaloid2%40crypton.gif

今週も、Vocaloid編集三昧、"地道な修正/細部改善作業=時間との勝負"が続いております。watです。

さて前回は、「実在の歌手をそのままボーカロイド化(ある種、現実のコピー)するより、ボーカロイドに最適な声質をシンガーと方と共にデザインする(程よくデフォルメされたバーチャルシンガーを創作する)方が良いのではないか?」というアイディアに至った所までをお話しました。

そこで我々が考えたのが"声優"としてのスキルがある、"プロフェッショナルな形で可愛い声を作り出せる女性"にお願いしようと言うアイディアでした。

…その後、幾度かの会議を経て、トントン拍子で話は進み、クリプトンは、複数の歌手も所属する某大手声優プロダクションと契約を交わすことになったのです。

勿論、今後のVocaloidシリーズの全てを声優の方にお願いするという事では有りませんが、声優さんから得られる(細かい調整が可能な)完成度の高いキャラクターと、声の出だしや消え際のニュアンスのコントロール(←実はこれがVocaloidにとって一番重要だったり…)は、素晴らしく私達のVocaloidライブラリ作りに沢山のヒントと可能性を与えてくれました。

つまりそれは、人の声を用いて、Vocaloidを作る際に発生する"癖"や"機械的な特徴"さえも逆算して(デフォルメして)声優さんに演じてもらい、"今までのボーカロイドのイメージ"を越える、素晴らしいバーチャルシンガーを作ろう!という試みです。

そういった経緯から、Vocaloid CV(キャラクター・ボイス)シリーズというコンセプトで、様々な個性やカラーをもったVocaliodシリーズを考案するに至り、今年夏にその第一弾を発売する運びとなったのです。

関連記事
コメント一覧

ブログいつも楽しみに拝見してます。
ボーカロイドについて個人的に「あればいいなあ」と思っている機能がありますが、それはファルセットです。ノート毎にファルセットか自声かをパネル上のクリックだけで瞬時に切り替え出来るとか、或いは現実の歌手の方が自然にファルセットに移行するのと同様に、事前に設定した基準音よりも高い音域は全て自動でファルセットに変換される、などの便利な設定が出来れば非常に嬉しいですね。

MIDI音源にも言えますが、
実在の音に近づける事も必要ですけども、

「実在の音には無いバーチャルならではの音」、、、それを望みます。

Vocaloid CV(キャラクター・ボイス)、期待しまーす。

すみません。ここでお尋ねしても失礼でなければ。
結局、Mac版は、でるんでしょうか?!!!。(T T)

>>こんにちわ様
コメント有難うございます

>現実の歌手の方が自然にファルセットに移行するのと同様に、事前に設定した基準音よりも高い音域は全て自動でファルセットに変換される

うう。そうですね。今、VOCALOID2に「どんな機能でも一つだけ実装できる」とかそんなメイク・ミラクルがあったら、私もこのファルセット機能にするかも知れません。ただ、現状すぐに実装するのが難しい機能でもあり、またライブラリのサイズとの兼ね合いや、の他に乗せたい基本機能などとのバランスを考えますと、やはり時間がかかってしまうものと思います(4でしょうか5でしょうか…)。ただし、我々も手をこまねいているのではなく、よりVOCALOID市場を拡大/活性化させることで、さまざまな需要と供給のサイズを大きくし、出来るだけ早期実現へ向けて努力したいと思います。


>>シメサバ様
いつもコメント有難うございます。

>「実在の音には無いバーチャルならではの音」、、、それを望みます。

鋭いご意見有難うございます。我々もVOCALOID2を制作するのあたり、昨今、盛り上がりをみせているアイドル・ポップ以降の"電波ソング"から、少々前の80年代リバイバル、トイ・ポップ/前衛ポップスも意識しておりVOCALOID2制作にも参考にしていいます。もう一つの参考としては、一昔前のニューウェーブやオールドスクール・エレクトロ(クラフトワーク〜マントロニクス等)におけるボイスチェンジャーやスピーク&スペルの効果的な使い方など、"楽器"と"旬の音楽"がリンクした時に、非常に面白い文化が生まれるのではないかと考えておりまして、VOCALOID2 CVシリーズにも、リアルとバーチャルを程よく行き来できる製品が望ましいなと考えております(※)。

・・・先ほど例に挙げた"電波ソング"では嗜好性が強すぎる部分があるので、少し言い換えると、90年代、CHARAさんがブレイクした事によるウィスパーボイスやロリータ・ボーカル的なイメージの一般化、東京パフォーマンスドール⇒モーニング娘、AKB48とより進化を続けるアイドルグループソングなどなど、色々なアイドル/シンガーやカルチャーを調べたりしながら、VOCALOID2をデフォルメする時に参考となりそうなスタイルや、ボイスを研究中です。

※汎用性を無視するつもりも無いのでその点はご心配なく・・


>>まるかん様
MAC OSX版のVOCALOID2に関しましては、VOCALOIDエンジンを制作されているヤマハサウンドテクノロジー開発センター様より、現状、制作が開始されているとの連絡を受けておりません。

また、本件に関しましては、日本語ライブラリを制作するクリプトン、英語ライブラリを制作するZERO-G&PowerFXが魅力的なVOCALOID2ライブラリを制作し、DTM市場により大きく受け入れてもらう事でニーズ広げたり、ヒット作を制作しヤマハサウンドテクノロジー開発センター様にライセンス料をより多く払えるよう努力することで、MAC OSX版およびVOCALOID3へ良い影響を及ぼすことが出来ると考えております。

Vocaloid はそのコンセプト等以前から注目している商品です。Mac 版が現状開発されていないのは残念ですが、個人的には Parallel Desktop (要はシミュレータです)や、BootCamp での使用と完成したデータを Logic Pro 等で遜色なく取りこめる事を意識してファイル書き出し機能を強化頂ければ、無理に Mac 版の開発に予算をかけるよりも現実的にと考えます。(Parallel Desktop は Intel 版 Mac OS X 上で動作しますが、Windows マシンと比べても遜色ないスピードで動作します)
個人的には今回のキャラクターボイス版は Vocaloid の普及の第1段階として評価出来ると思いますが、最終的には様々なジャンルの音楽に対応した Vocaloid が登場する事を希望します。

>>DannyBoyさま

コメント有難うございます。

>ファイル書き出し機能を強化…

ファイル書き出しに関しましてはVocaloidより改善された機能がVocaloid2に実装されておりますので問題無いと考えております。

>最終的には様々なジャンルの音楽に対応した Vocaloid が登場する事を希望します。

そうですね。個人的にもソウルフルなR&B/レゲエ・ボーカルや、演歌などの特殊な表現力の高いVocaloidも、将来的には作りたいと考えております。

また余談ですが、キャラクターボイス・シリーズは”作りやすさ"さというのもポイントとして考えており、まず弊社が定期的にVocaloidの新作をリリースする流れを作りその進行に合わせてより複雑な仕様のVocaloidを制作したいと思います。

コメントを書く
投稿者情報を記憶する
(スタイル用のHTMLタグを使えます)
この記事のトラックバックURL

http://blog.crypton.co.jp/mt/mt-tb.cgi/1683

2007年5月26日 16:18from みゅ~じっく が そふと

サウンドカードの感想を書き始めようと思い中… ━音楽━ ■ POSEIDON -サウンドの選択- POSEIDON -時間軸をコントロール- ソフトウ... 続きを読む >>

ARCHIVE