2009年 08月 4日
[VOCALOID情報] "し[S i]"と、"し[S]"の違いについて
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お世話になっております。wat@都内ボカロ収録強化週間です。
現在、ミクとは違うボカロの収録で、都内の録音スタジオに篭りきりになっておりまして・・・収録内容も実験色が強いので、やっちまったなと、狼狽気味です・・・そういう訳で減失逃避がてらブログ更新です。(次は10日くらい空いてしまうかも・・・)
さて今日は、以前に本ブログにコメントを頂いた質問より、"し[S i]"の発音の母音[i]を省略した場合、どのようなサウンドのニュアンスになるのかをお聞き頂ければと思います。
下記のリンクは、「し」の鳴り方を比較する為のMP3サンプルです。
「わたし」という「し」が言葉の末尾にくるパターンと、「あした」という「し」が言葉の中に挟み込まれるパターンを幾つかのスピードで再生しており、@「し」の発音が、母音を含む"し[S i]"、A子音のみの[S]、B子音[S]を2回連続させてアクセントを強くした[S]+[S]となっております。
@"し[S i]"の母音が発音される通常パターン
⇒ sample MP3
※わ[w a]た[t a]し[S i] ⇒ あ[a]し[S i]た[t a] ⇒ わたし ⇒ あした ⇒ ・・・と繰り返しフレーズのスピードが上がっていきます。
A"し[S i]"の母音が省略され子音[S]のみが発音されるパターン
⇒ sample MP3
※わ[w a]た[t a]し[S] ⇒ あ[a]し[S]た[t a] ⇒ わたし ⇒ あした ⇒ ・・・と繰り返しフレーズのスピードが上がっていきます。
B"し[S i]"の母音が省略され子音[S]を続けて発音して[S]を強調発音させるパターン
⇒ sample MP3
※わ[w a]た[t a]し[S](し)[S] ⇒ あ[a]し[S](し)[S]た[t a] ⇒ わたし(し) ⇒ あし(し)た ⇒ ・・・と繰り返しフレーズのスピードが上がっていきます。
如何でしょう?未だ、[S]の成分の中に、ち[tS i]の雰囲気が残っていたり、子音の長さのニュアンスを精査して改善させるべき点は残っておりますが、[S i], [S], [S]+[S]のニュアンスの違いが何となく伝わったでしょうか?
今後も答えられる範囲で各種質問に返答させていただきます。また、頂いたコメントの中で即時回答が難しい場合はこのように後日エントリーにて回答させて頂く事も有るかと思いますが、何卒、ご了承くださいませ。宜しくお願いいたしますm(_ _)m
注1:今回使用した、初音ミクのデータベースは、「CV01-vivid-ProtoTYPEβ」の一部を使用しております。(オリジナルの製品版"初音ミク"はこのような組み込みに弱いものでして・・・)
注2:上記の画像はおおよその目安であり、譜割りそのものを示すものではありません。
注3:[S]ないしはそれに近い子音を上記のように単独で使用できるほうが良いかどうかについては前向きに検討中です。何かご意見など御座いましたら、本ブログのコメント、もしくは、mpsupport@crypton.co.jpまでお寄せいただければ幸いです。
投稿者 wat : 01:36 | コメント (8) | トラックバック(1)
カテゴリ[ Vocaloid ]
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━音楽系統━ ▼[VOCALOID情報] "し[S i]"と、"し[S]"の違いについて こういう詳細な情報を公開してくれるのはありがたいなぁ。 ▼音... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2009年08月04日 21:31
コメント
何気ない質問にここまで丁寧に答えていただいてしまって恐縮至極です、ありがとうございました。
早口になると出ていた違和感が[S]のみの音源ではかなりスッキリ消えていて好感触です。
こうして無声子音([k][s][t][p]など)に続く母音の無声化を手軽に再現できれば、
早口の曲やカタカナ英語の詞にも幅広く応用できそうですね。
この音源は若干音素の繋ぎが滑らかでない部分(「あーーしーイたーー」など)部分があるようですが、これはまだプロトタイプだからでしょうか。
いずれにせよ、こうして試行を積み重ねてゆく今後のVOCALOIDがとても楽しみですね〜
投稿者 AB2 : 2009年08月04日 04:41
>>早口になると出ていた違和感が[S]のみの音源ではかなりスッキリ消えていて好感触です。
>>こうして無声子音([k][s][t][p]など)に続く母音の無声化を手軽に再現できれば、
>>早口の曲やカタカナ英語の詞にも幅広く応用できそうですね。
同じVOCALOID2でも、英語版には子音から子音(CC)への接続が出来るので日本語でその応用をしてみている感じです。[S]以外の他の子音のケースは、とりあえずテストしてみて矛盾が起こらないように心がけたいと思います。
>>この音源は若干音素の繋ぎが滑らかでない部分(「あーーしーイたーー」など)部分があるようですが、これはまだプロトタイプだからでしょうか。
子音の終わり際、母音成分への推移や、母音の切れ目から子音の始まりへのタイミングの問題もありまして現在調整中です。「あちらを立たせればこちらが立たず・・・」といった問題も有るのですが、慎重に調整をしたいと思います。
今後とも宜しくお願いいたします。
投稿者 wat : 2009年08月05日 15:21
[S]以外の子音も熱望します。
ゆっくり話したり歌ったりする場合は母音もつく場合が多いと思いますので、
歌はもちろん「トークロイド」としての可能性が大きくなるのではないかと思います。
有声・無声摩擦音の長さが自在であればなおすばらしいです。
投稿者 Anonymous : 2009年08月05日 22:50
>>[S]以外の子音も熱望します。
>>ゆっくり話したり歌ったりする場合は母音もつく場合が多いと思いますので、
>>歌はもちろん「トークロイド」としての可能性が大きくなるのではないかと思います。
引き続き、検証を進めて、少々時間が掛かっても有意義な形で使いやすい子音を盛り込めればと思います。・・・全体のスケジュール進行に余り影響しない形で進めなきゃですね。ミクフェスを見に行くのは諦めようかな・・・
>>有声・無声摩擦音の長さが自在であればなおすばらしいです。
この辺りは重要な課題と捉えております。
投稿者 wat : 2009年08月06日 23:28
ラテン語やドイツ語のクラシックの曲を歌わせていたりするのですが、こうした形で子音単独での発音が自然に出来るようになると大変に嬉しいです。
期待しています。
(でも無理はなさいませんよう)
投稿者 Anonymous : 2009年08月07日 01:33
子音単独での発音自体は、本来VOCALOID2日本語版で想定されている使用法を超えた応用範囲になっております。
場合によって、サウンドとして意味性に矛盾が生じる可能性がありますが、その辺りに注意しながら、コアユーザー様方のご要望にお答えできればと考えております。
今後とも宜しくお願いいたします。
投稿者 wat : 2009年08月10日 13:54
足りないと思うのはシャウト感が
足りない気がします。
サビとかの大事なところで、
ホンの一音やワンフレーズですが
あー機械ぽいなと思ったのが
純粋な感想でした。
シャウトスイッチなんて感じで
任意で叫ばせられたら最高
何ですけれども。次世代に
期待してます。
投稿者 リクリク : 2009年08月11日 23:10
厳密な”シャウト”は現状、難しい部分ですが、表現力向上のための重要なポイントとして認識させて頂いております。宜しくお願いいたします。
投稿者 wat : 2009年08月19日 00:40
