2014年5月4日より、レディー・ガガ氏のワールドコンサートツアー「LADY GAGA’S artRAVE: the ARTPOP ball」の北米公演(5月6日から6月3日までの16公演)がスタート致しました。
■ セッティング時間は30分!不可能を可能にする新システム開発
「初音ミク」のコンサートは、キャラクターの3DCGの映像を透明なスクリーンに投射して行うため、半日の時間をかけて映像装置をセッティングします。それが今回のオープニング・アクトでは、映像装置のセッティングに使用できる時間はわずか30分、そして撤収に10分と、従来のコンサートにはない短時間でのセッティングが要求されます。その短い時間内に、映像コンテンツの位置合わせまでを含めて完了する必要があるため、当社では新たなシステムの開発に至りました。30分でセッティングが可能なシステム、通称「30システム(サンマルシステム)」です。この新システムにより、これまででは考えられない機動性で「初音ミク」のステージが実現可能となったのです。
■ 地元の技術者を集結、札幌から世界へ。札幌国際芸術祭にも出展
今回のオープニング・アクトで使用した「30システム」は、当社の地元札幌市の舞台技術者やクリエイターとの協力によりその殆どを設計し開発したものです。草案から装置のプロトタイプの完成までを、1ケ月の短期間で行えたのは、地元ならではの強みです。今回のツアーを終えた「30システム」は、今夏に行われる「札幌国際芸術祭 2014」に出展する予定となっております(実際の映像の投射はございません)。地元の技術者とクリエイターが開発した装置が海を越えて北米ツアーを達成したことを、多くの方々に知っていただくためにドキュメンタリー映像と共に展示の予定です。
技術システム詳細については、後日公開予定です。