技術

Unity&Arduinoで制御!?ギター型メカトロフィー「ミニマル映画生成具=ギリジン」を制作!札幌国際短編映画祭受賞者へ贈呈。

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先日、札幌国際短編映画祭(SSF2014)のアワードセレモニーが開催され、弊社より、優れたサウンドの映像作品に贈る「クリプトン・ベスト・サウンド・アワード」の受賞作品、ほか各賞受賞作品が発表されました。今年度、数千にも及ぶ応募作品の中から「クリプトン・ベスト・サウンド・アワード」に選ばれたのは、『ファー・ウエスト-真の西部劇』です。受賞作品には、弊社からトロフィーと副賞を進呈させて頂きました。おめでとうございます!

CRYPTON Best Sound Award 受賞作品

ファー・ウエスト-真の西部劇 / Far West – A True Western
Director: Wesley Rodrigues
Sound Design: Thiago Camargo

受賞作品へお贈りさせて頂いたのは、
クリプトン技術チームが制作したトロフィー「ミニマル映画生成具=ギリジン」
です。ちなみに世の中に1本しか存在しませんw どういうトロフィーかと言うと、ギターを弾くように、専用ピックで弦部分をストロークする事によって磁気センサーの働きにより、ネック部分の液晶画面に動画が逐次再生されるという、飾るだけでない実用的?なハイテックなトロフィー!
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ハードウェア(ギター部分)は、Windowsタブレット、Arduino、磁気センサー、板金で構成され
ソフトウェア(映像、音声部分)は、Unityで制作したアプリケーションをWindowsにて実行しています。
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(「ミニマル映画生成具=ギリジン」技術仕様)
磁気センサーを使い、磁力が敷居値を越えたらアタックとみなして1拍(四分音符)分動画を再生します。また、敷居値はVRにより可変となっています。 拍の頭で動画が同期する様に75BPMを基準に変化する動画を25FPSで作成しました。

アタックからアタックまでの時間を計測して、テンポを求めて動画の再生速度と時間を決めています。
演奏テンポが速くなるとそれに同期して1拍辺りの再生速度が速くなり、再生時間は短くなります。
逆に演奏テンポが遅くなると1拍辺りの再生速度が遅くなり、再生時間は長くなります。
タイミングよくアタックする事で、再生速度を変えながら動画を再生する事ができます。

磁気センサー部分はarduinoで作成して、動画の再生はUNITYで作成したアプリケーションをWindowsタブレットで実行しています。arduinoとWindowsタブレットは、USBケーブルで接続して磁気センサーの情報をarduinoからWindowsタブレットに送っています。

実はSSFトロフィーのご提供は6回目となり、毎年制作させて頂いております。過去下記のようなトロフィーを制作させて頂きました。来年もSSFにご協力させて頂ければまた新しいトロフィーを考案し、受賞された作家さんへ使えるトロフィーとしてお贈り続けたいです!

(過去に制作したトロフィー)
2013年「影武者」

2012年「自律歩行窯テスタロッサ ラ・クレームピザ906」

2011年「電気鳩 – iGeon4S -」

2010年「天国1号」

2009年「-聽覺アンプMA没有- Heddle」

※クリプトン・ベスト・サウンド・アワードの副賞として、ユニバーサル・スタジオFXライブラリーを進呈させて頂きました。

SAPPORO Short Fest 2014は、全日程を終了しました。ご来場いただいた皆様、作品を応募いただいた皆様、全ての関係者の皆様、本当にありがとうございます。来年は10周年のようですね。次回、SAPPORO Short Fest 2015の会場でお会いできる事を楽しみにしています。

札幌国際短編映画祭 2014公式HP>>

2014年アワード 詳細ページ>>

SONICWIREブログでもご紹介させて頂き、初音ミク公式ブログではUGCアワード賞作品についてご紹介させて頂いています。こちらも是非ご覧ください!

初音ミク公式ブログ>>

SONICWIREブログ>>